フィリピン首都 マニラの封鎖始まる 新型ウイルス対策

フィリピン首都 マニラの封鎖始まる 新型ウイルス対策
フィリピンのドゥテルテ大統領が新型コロナウイルスの感染拡大防止のため突然、発表した首都マニラへの出入り禁止が15日から始まりました。マニラに通じる道路では、警察が検問所を設けたため、車の長い列ができて今後、経済や市民生活への影響が懸念されます。
ドゥテルテ大統領は今月12日、「今月15日から来月14日まで、陸路と船、国内の航空便で首都マニラに出入りすることを禁止する」と突然、発表しました。

フィリピン政府によりますと、医療関係者やマニラに自宅や勤務先がある人などを除いて15日からマニラに出入りすることが、原則としてできなくなります。

フィリピンの警察はおよそ4万人の警察官を動員し、日付が変わるのと同時にマニラに通じる道路に検問所を設けました。

近郊のカビテ州からマニラに通じる高速道路の検問所では、およそ20人の警察官が1台1台車を止めて乗っている人たちにIDカードの提示を求め、マニラに自宅や勤務先があるかや、熱やせきなどの症状が出ていないかなどを確認していました。

深夜にもかかわらず道路には車の長い列ができていて、ドライバーの男性は「時間がかかるし、とても不便だ」と話していました。

フィリピン政府は感染者の数が増えた場合、出入り禁止の期間を延長する可能性も示していて、今後、経済や市民生活への影響が懸念されます。