アメリカのトランプ大統領は、先週末の首脳会談に同席したブラジルの政府関係者が新型コロナウイルスに感染していたことを受けて、みずから検査を受けたと発表しました。結果は明らかになっていませんが、政権の中枢でも感染に対する懸念が広がっています。

先週末、フロリダ州で行われたトランプ大統領とブラジルのボルソナロ大統領との首脳会談に同席していたブラジル政府の高官２人が、新型コロナウイルスに感染していたことが明らかになりました。

これを受けてトランプ大統領は14日、ホワイトハウスで行われた記者会見で、「きのうの記者会見で検査を受けないのかと質問をされたので、受けることにした。検査機関に送られているので、結果がいつ出るのかはわからない」と述べ、13日夜に検査を受けたことを明らかにしました。

そのうえでトランプ大統領は、14日の体温について「全くの平熱だ」と述べて記者会見室をあとにしました。

今のところ検査結果は明らかになっていませんが、政権の中枢、ホワイトハウスでも感染に対する懸念が広がっています。

一方、記者会見に同席したペンス副大統領は、アメリカ政府が現地時間の13日から入国を一時的に停止しているヨーロッパの26か国に加え、イギリスとアイルランドからの入国も停止する方針を明らかにしました。

入国制限はアメリカ東部時間の17日午前０時から始まり、アメリカの国民や永住者は帰国できますが、特定の空港での検査を求められるということで、アメリカとヨーロッパの間の人の往来がさらに制限されることになります。