ギリシャ国内での聖火リレー中止 東京への引き継ぎ予定どおり

ギリシャ国内での聖火リレー中止 東京への引き継ぎ予定どおり
ギリシャのオリンピック委員会は12日に始まった東京オリンピックの聖火リレーについて13日、セレモニーの会場に多くの観客が集まったことから新型コロナウイルスの感染拡大を懸念して、それ以降の国内でのリレーを中止すると発表しました。19日に首都アテネで予定されている開催都市の東京への聖火の引継式については予定どおり行うとしています。
東京オリンピックの聖火リレーは12日にギリシャ南部にある古代オリンピック発祥の地、オリンピアで採火式が行われたあと始まりました。

リレーでは、アテネオリンピック女子マラソンの金メダリスト、野口みずきさんが第2走者を務め、およそ200メートルの距離を走りました。

ギリシャ国内での聖火リレーは8日間行われたあと、19日に首都アテネで開催都市の東京に引き継がれる予定でした。

ところが13日、南部のスパルタで人気の映画俳優がセレモニーの会場に現れたところ想定以上の観客が集まったということで、ギリシャオリンピック委員会は新型コロナウイルスの感染拡大を懸念して急きょ聖火リレーを中止し、それ以降の国内でのリレーを取りやめると発表しました。

19日に首都アテネで予定されている開催都市の東京への聖火の引継式については何らかの方法で聖火を運び観客を入れずに予定どおり行うとしています。

また、日本側の関係者によりますと聖火は予定どおり20日に日本に到着するということです。

小池都知事「万全な感染症対策で聖火リレーにつなげる」

ギリシャ国内での聖火リレーが中止になったことについて、東京都の小池知事は14日、コメントを発表しました。

この中で、小池知事は「大変残念だが、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための措置と認識している。ギリシャから日本への聖火引継式は、19日に予定どおり実施するとのことであり、聖火が日本に到着することを心待ちにしている」としています。

そのうえで「都としてもIOCや組織委員会、国との十分な連携のもと、万全な感染症対策を講じ、国内での聖火到着式と聖火リレーにつなげるとともに、安全で安心な大会の開催に向けて、着実に取り組んでいく」として予定どおり準備を進めていく考えを示しました。