銘菓「うなぎパイ」が生産休止 新型ウイルスの影響で 浜松

銘菓「うなぎパイ」が生産休止 新型ウイルスの影響で 浜松
新型コロナウイルスの影響で人の往来が減り、うなぎの養殖が盛んな浜松市の銘菓「うなぎパイ」は、駅などでの売り上げが大幅に落ち込んでいるとして、13日から生産を休止しました。
「うなぎパイ」を製造する浜松市の菓子メーカー、「春華堂」によりますと、観光客の減少などで、今月1日から10日間の駅や高速道路の売店などでの売り上げは、去年の同じ時期の半分ほどと大幅に落ち込んでいます。

このため、メーカーは市内の工場の操業を13日停止し、今月21日までの9日間、生産を休止にしました。当面は在庫の製品で対応できるとしています。
工場では1日当たり、20万本から30万本のパイを生産し、主に東海地方に出荷していますが、創業130年余りの歴史の中で感染症の広がりによる生産休止は初めてだということです。

春華堂経営管理室の手嶋千恵主任は「感染拡大の影響がこれほどまでに及ぶとは想定していませんでした。在庫は十分確保しているので休止の間の欠品はないと考えており、売店で商品を見かけたら購入を検討していただければありがたいです」と話していました。

なお、工場で働く150人の従業員も休みになりますが、この間の給料は満額支払うとしています。