カナダ首相夫人 新型コロナウイルスの検査で陽性反応

カナダ首相夫人 新型コロナウイルスの検査で陽性反応
カナダ首相府は12日、トルドー首相の妻ソフィー夫人に、新型コロナウイルスの陽性反応が出たと発表しました。トルドー首相には感染が疑われる症状は出ていないということですが、首相はみずからを自宅に隔離する措置を取って執務を続けるということです。
カナダのトルドー首相の妻ソフィー夫人は、講演のために訪れていたイギリスから帰国後、11日夜になってインフルエンザのような症状を訴えていました。このため医師の助言で新型コロナウイルスの検査を受けた結果、「陽性と確認された」ということです。

トルドー首相は12日夜、ツイッターに「残念ながら検査は陽性でした。彼女は当分の間、隔離状態に置かれますが、症状は落ち着いています」と投稿しました。ソフィー夫人も声明を出し、「ウイルスの不快な症状を経験していますが、すぐに回復します。私たちは一緒にこの問題を切り抜けます。どうか事実を共有し、自身の健康に十分に気をつけてください」とコメントしました。

トルドー首相が最近、ソフィー夫人と接触していたかどうかは明らかになっていませんが、カナダ首相府は首相には感染が疑われる症状は出ておらず健康だとしたうえで「現時点では首相の検査は実施されない。医師団によると、彼と最近接触した人にリスクもない」としています。

トルドー首相はすでにみずからを自宅に隔離して外部との接触を控えていますが、医師の指示に従って今後2週間、隔離措置を続けながら自宅で執務するということです。カナダでは12日の時点で138人の感染者が確認され、1人が亡くなっています。