症状は 気をつける点は 退院した男性が語る

症状は 気をつける点は 退院した男性が語る
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新型コロナウイルスの感染が拡大する中、先月、感染が確認された北海道旭川市の70代の男性が容体が回復して退院し、NHKの取材に応じました。「ほっとしている」と語る一方、退院後、2週間は自宅で待機するよう求められていることを明かし、「まだウイルスが残っているかもしれず恐ろしさを感じる」と不安をのぞかせました。
取材に応じたのは旭川市で飲食店を経営する70代の男性です。先月16日から発熱やせきなどが治まらず、その後体温が上がったり下がったりしたということです。

当時の状況について男性は「かぜかなあと思っていた。ただ熱の乱高下があったので、今回のはインフルエンザかもしれないという気持ちはあった」と話し新型コロナウイルスの感染は疑わなかったということです。

その後、持病で通院していた病院で肺炎の症状がみられ、検査の結果、新型コロナウイルスの感染が確認されました。

そして先月22日、感染症の指定病院となっている市立旭川病院に入院し、およそ20日間治療を受けたあと容体が回復し、検査で2回陰性だったとして11日退院しました。

男性は退院後、旭川市の自宅でNHKの電話取材に応じ、現在の体調について「症状は全くなく、良好です。家に帰ってきて、ほんとうにほっとしている」と述べました。しかし、医師からは退院後も2週間は自宅で待機し、ほかの人と会わないよう求められていることを明らかにしました。

これについて男性は「陰性になった人でも陽性になったり、1回治ったという人がもう1回発症したりしたとも聞いた。何もまだ医学的には解明されていないので、そういう意味では2週間の経過観察というのは、当然なんだろう」と語りました。

そのうえで「検査で陰性になってもウイルスがまだ残っているかもしれず、恐ろしさを感じる」と不安をのぞかせました。

また、自身が感染したことを振り返って「症状が出るまでの間に人に感染させてしまうおそれがある。予防策は絶対にするべきだ」と述べ、手洗いやアルコール消毒などふだんの感染対策の徹底が重要だと強調しました。

さらに飲食店の経営者として「客が外出を自粛していて、経済がかなり厳しい状況になっている。早く事態が収束してほしい」と先の見通せない状況を踏まえ不安も訴えました。