学校再開へ 静岡市 浜松市 富山市の小中学校 佐賀県の高校など

学校再開へ 静岡市 浜松市 富山市の小中学校 佐賀県の高校など
新型コロナウイルスの感染拡大を受けた学校の臨時休校。感染が拡大する状況にない地域では来週16日からの再開を決めたところがあります。

静岡市 小中学校で

静岡市は来週から小中学校を再開することを決めました。先月28日に決めた方針通り、16日月曜日から再開し、卒業式は出席者を卒業生本人などに限定して行うとしています。

一方、市が主催するイベントを中止や延期したり、不特定多数の人が集まるような公共施設を休館したりする措置の期限を今月31日まで延長するとしています。

静岡市保健所の加治正行所長は「市民の中には外出するだけで空気感染をするかのような誤解をしている人もいる。基本的にはふだん通りに生活してほしい」と話していました。

また静岡市の田辺市長は「感染防止と生活への影響の二律背反の中で総合的な判断をした。窮屈な日々をもうしばらくお願いするが、今が大事な局面だと理解を求めたい」と述べました。

浜松市 小中学校で

浜松市教育委員会は現在、臨時休校としている小学校97校、中学校49校について、当初の予定どおり、来週月曜日の16日から再開することを決めました。

また18日と19日に予定されている卒業式は、参加者を卒業生とその保護者などに絞って実施するとしています。

浜松市内では新型コロナウイルスの感染が確認されておらず、児童や生徒が生活リズムを取り戻したうえで春休みや新年度を迎えることが大切だとしています。

富山市 小中学校で

富山市は富山県内で感染が拡大する状況ではなく、子どもたちが学校で学ぶ時間を確保したいなどとして、今月16日から市立のすべての小中学校で授業を再開する方針を決めました。

また今月24日の修了式についても予定どおり実施することにしています。

授業は再開される16日や修了式の日などを除いて、午前・午後ともに行われますが、給食はないため、子どもたちに弁当を持参してもらうことにしています。

市は子どもたちや教職員に発熱などの症状がある場合、登校を控えることや、手洗いなどの対策を徹底するほか、富山県内で感染が拡大する状況になれば、速やかに再び臨時休校の措置を取るとしています。

佐賀県立の高校と特別支援学校で

佐賀県は来週16日の月曜日から県立の高校や特別支援学校を再開する方針を決めました。

そのうえで県は市立や町立の小中学校などの再開の判断の参考として、県の方針を市や町の教育委員会や私立学校に通知しました。

学校再開の理由について佐賀県の山口知事は、自宅待機の長期化による子どもたちの心身への影響を考慮したことや、県内で新型コロナウイルスの感染者が確認されていないことなどをあげています。

一方、今後、県内で新型コロナウイルスの感染が確認された場合は感染経路などを分析したうえで、今回の方針について修正するとしています。