IOC会長 「パンデミック」に言及せず

IOC会長 「パンデミック」に言及せず
IOC=国際オリンピック委員会のバッハ会長は12日、東京オリンピックの聖火の採火式が行われるギリシャのオリンピアに入り、「新型コロナウイルスはパンデミックと言える」と述べたWHO=世界保健機関の認識ついて、NHKの取材に対し「われわれは、東京オリンピックの成功に向けて全力を傾けている」とだけ述べ、言及しませんでした。
IOCのバッハ会長は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、東京オリンピックの聖火の採火式の前日の11日、現地のギリシャ、オリンピア市に入る予定でしたが、予定を変更し現地時間の12日午前に現地に到着しました。

11日にはWHO=世界保健機関のテドロス事務局長が「新型コロナウイルスはパンデミックと言える」と述べて、世界的な大流行になっているとの認識を示していて、東京オリンピックへの影響について、バッハ会長の発言が注目されています。

これについて12日、バッハ会長はNHKの取材に対して「聖火に火をともすためにこの場に来れたことをとても幸せに思う。われわれは東京オリンピックの成功に向けて全力を傾けている」とだけ述べ、パンデミックについては言及しませんでした。

バッハ会長は、日本時間の午後6時半から行われる聖火の採火式に出席し、スピーチする予定です。

採火式は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、参加するIOC関係者の数も大幅に減らし観客も入れないなど、異例の態勢で行われます。