プロ野球 開幕は4月10日以降で調整 新型コロナウイルス

プロ野球 開幕は4月10日以降で調整 新型コロナウイルス
プロ野球は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期した今シーズンの開幕について来月10日以降としたうえで、今後、調整していくことを決めました。
プロ野球は今月20日に開幕する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、専門家から「延期が望ましい」とする助言を受け、延期を決めました。

12日は午前中にプロ野球とサッカーJリーグが設けた対策連絡会議の専門家から基本方針や感染の防止に必要な対策を盛り込んだ提言が行われました。

これを受けて12球団の代表者などが東京都内で会議を開き、来月中としていたシーズンの開幕を来月10日以降としたうえで調整していくことを決めました。

今後、新型コロナウイルスの感染の状況などを踏まえ改めて開幕の日程を決めることにしていますが、現時点では最も遅い開幕を来月24日と想定し、11月7日に第1戦が行われる予定だった日本シリーズは11月下旬に変更します。

クライマックスシリーズについても開催はするものの、いつシーズンが開幕するかによって試合数を減らす可能性があるということです。

また開幕するまでの期間は当初、公式戦として組まれていたカードで練習試合が行われる予定です。

プロ野球の12球団などは今月23日に開かれる4回目の対策連絡会議の後に会議を開き、開幕の時期について協議を行うことにしています。

斉藤コミッショナー「流動的でひとつの日を確定できない」

プロ野球の斉藤惇コミッショナーは12日の12球団の代表者会議でシーズンの開幕日を決められなかったことについて、「ファンや国民の関心はいつスタートできるのか、そのための条件はなんだということで、いろいろとディスカッションした。しかし状況が流動的なので開幕日としてひとつの日を確定することはできない。今後も専門家に助言をいただきながら日々の状況を見極めようと思う」と話しました。

また観客を入れずに公式戦を行う可能性を問われ、「無観客の試合は考えていないという前提で協議をしている。無観客でスタートして、途中から観客を入れるとなると、どういう条件なら入れていいのか、判断するのが大変だと思う」として、改めて否定的な考えを示しました。

日本シリーズは本拠地以外での開催も

12日に開かれたプロ野球の12球団の代表者会議では、日本シリーズは、開催時期がずれたことで出場チームの本拠地がほかのイベントやアマチュア野球の大会などで使えない場合は、別の球場で開催することで合意したということです。また、NPB=日本野球機構の井原敦事務局長によりますと、11月21日か22日からの開催を見込んでいるということです。

また、東京オリンピックの期間中は、当初の予定どおり、公式戦は行わない方針ですが、オリンピック終了後に設けている4日間の調整期間については、短縮する可能性があります。

そして、オールスターゲームは実施する方針で、ドラフト会議は、学生の進路にかかわるため、予定どおり11月5日に行われます。

このほか、今月20日から当初、組まれていたカードに基づいて行う練習試合は、対戦する球団どうしで話し合う中で、試合数を減らすことをはじめ、開催する球場や試合時間の変更もあるということです。