バスキャンセル 1万2000台 減収8億円超 北海道 新型ウイルス

バスキャンセル 1万2000台 減収8億円超 北海道 新型ウイルス
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う観光客の減少で、北海道では、ことし1月から6月までに貸し切りバスのキャンセルが、少なくとも延べ1万2000台に上り、見込みより8億6000万円の減収となることがバス協会が行ったアンケート調査で分かりました。
北海道バス協会は道内におよそ250社ある貸し切りバス会社のうち、協会に加盟する124社を対象に新型コロナウイルスの感染拡大の影響について緊急のアンケート調査を行い、今月6日までに87社から回答がありました。

それによりますと1月から6月末までの貸し切りバスのキャンセルは少なくとも延べ1万2000台に上り、見込みより8億6000万円の減収になるということです。

協会によりますと、当初は中国を中心としたインバウンドのキャンセルが多かったものの、先月下旬からは国内旅行のキャンセルが加わり、今月に入ってからは壊滅的な影響が出ているということです。

おととし9月の北海道地震の際にはおよそ9億円の減収となりましたが、すでにこれに迫る状況になっているということです。

北海道バス協会は「今後の見通しが全くつかない中、バス会社の経営状況はさらに深刻化するおそれがある」と話しています。