マスク生産の現場は… 24時間稼働の工場を公開 香川 観音寺

マスク生産の現場は… 24時間稼働の工場を公開 香川 観音寺
日用品メーカー大手のユニ・チャームは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で品薄となっているマスクを増産するため24時間稼働している香川県観音寺市の工場を報道陣に公開しました。
ユニ・チャームは、新型コロナウイルスの感染拡大によるマスク不足を解消しようと、ことし1月下旬から生産体制を強化してマスクを増産しています。

11日は香川県観音寺市の工場が報道陣に公開され、生産ラインの機械で10枚ずつ袋詰めにされたマスクを作業員が次々と箱に詰めていました。

会社によりますと、国内のマスクの工場ではふだんの3倍から4倍の従業員を確保して3交代制で24時間生産しています。

1週間当たりの生産量をふだんの2倍に当たるおよそ2500万枚に増やしていますが、取引先からの注文が相次ぎ生産が追いつかない状態だということです。

ユニ・チャーム広報IR室の渡邊仁志さんは「ウイルスの感染拡大ができるだけ早く沈静化することを願いながら、1人でも多くの人たちにマスクを届けられるよう、毎日フル生産で対応している。マスクを使うときは正しい付け方を確認して、感染防止に役立ててほしい」と話していました。

マスク供給 経産省「月に6億枚確保」

マスクの品薄が続く中、国内のメーカーは24時間体制で通常の3倍の増産を続けています。

経済産業省によりますと、マスクの供給は、国内のメーカーに増産を働きかけた結果先月末に週に1億枚のペースを超え、今月に入ってからは海外からの輸入も増やすことで月に6億枚以上の供給量を確保したとしています。

使い捨てではなく洗って繰り返し使える布製のマスクについては、第2段の緊急対応策の一環で政府が2000万枚を一括して購入し、全国の介護施設や保育所などに配布することにしています。

この布製のマスクは、日本メーカーが海外の拠点で生産した分が9日から順次国内に到着しています。

医療用マスクについても政府が1500万枚を一括して購入し、必要な医療機関に配布する方針です。