外国人技能実習生900人 来日の見通し立たず 感染拡大の影響で

外国人技能実習生900人 来日の見通し立たず 感染拡大の影響で
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、全国の農業や畜産の現場で受け入れることになっていた外国人技能実習生およそ900人が来日の見通しがたたなくなっていることがわかりました。
これは11日開かれた衆議院の農林水産委員会で、江藤農林水産大臣が明らかにしました。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中国などからの入国を制限する措置を取っているため、外国人技能実習生が来日できない事例が相次いでいます。

農林水産省が都道府県を通じて調べたところ、この影響で来日の見通しがたたなくなっている実習生が、現時点でおよそ900人にのぼっているということです。

大半は中国人の実習生です。

農業や畜産の現場ではおよそ3万2000人の技能実習生を受け入れています。

入国を制限する措置が長く続けば、来日できない実習生はさらに増える見込みで、実習生を多く受け入れている北海道や茨城県、長野県などから懸念の声があがっているということです。

江藤大臣は「大規模な農家であればあるほど実習生に頼る比率が高く、非常に重い問題だ。できるかぎり生産現場に影響がでないよう人員確保に努力していきたい」と述べました。