イタリア北部などからの入国を拒否 感染の急速拡大で

イタリア北部などからの入国を拒否 感染の急速拡大で
政府は、10日の持ち回り閣議で、新型コロナウイルスの感染が急速に広がるイタリアの北部地域などに滞在歴のある外国人について、11日午前0時から、入国を拒否する措置の実施を決めました。
イタリアでは、新型コロナウイルスの感染が急速に広がり、感染した人、死亡した人ともに、中国に次いで多くなっていて、イタリア政府は、北部に限定してきた人の移動の制限措置を10日から全土に広げています。

こうした中、政府は、持ち回りの閣議で感染が急速に広がるイタリアの北部地域に滞在歴のある外国人について、11日午前0時から、入国を拒否する措置の実施を決めました。

具体的には、入国申請前の14日以内にイタリア北部の中心都市、ミラノがあるロンバルディア州、ベネチアのあるベネト州、エミリア・ロマーニャ州、ピエモンテ州、マルケ州の5つの州に滞在歴のある外国人について、特段の事情がないかぎり、入国を拒否するとしています。

このほかイタリア半島中部に位置するサンマリノ共和国、イランのイスファハン州など8つの州についても同様の措置を取るとしています。

政府はこれまでに入国申請前の14日以内に中国湖北省と浙江省、韓国とイランの一部地域に滞在歴がある外国人などを対象に、特段の事情がないかぎり、入国を拒否する措置を実施していて、今回、ヨーロッパの国が入国拒否の対象となるのは初めてです。