新型コロナウイルスに感染し治療を終えて退院したあとに再び陽性となるケースが出ていることから、厚生労働省は退院後４週間は毎日体温を測るなど健康状態の確認を求めることを決め、都道府県などに通知しました。

新型コロナウイルスに感染し医療機関に入院して治療を受けた場合は、症状が回復したあとにウイルス検査を２回行い、いずれも陰性を確認してから退院させる対応がとられています。

しかしその後、発熱などの症状が出た大阪市の女性と、クルーズ船の乗客だった秋田市の男性は、ウイルス検査の結果再び陽性となったことが報告されています。

これを受けて厚生労働省は、退院したあとも４週間は毎日体温を測るなど健康状態の確認を求めることを決め、都道府県などに通知しました。

厚生労働省は「２回陰性が確認された人がほかの人に感染させる可能性はないと考えられる。退院したあとに再び陽性になるのはまれな事例だが、念のために健康状態をフォローすることが必要と考えた」としています。