中国 日本人の短期滞在ビザ免除を一時的に停止 感染者流入警戒

中国 日本人の短期滞在ビザ免除を一時的に停止 感染者流入警戒
中国政府は新型コロナウイルスの感染の広がりを受けて、日本人が観光などで中国を訪れる際、15日以内の短期滞在であればビザを免除してきた措置を10日から一時的に停止しました。中国当局は国内で新たな感染者の数が減少傾向にある中、海外からの流入に警戒を強めています。
中国では、日本人が観光やビジネスなどで中国を訪れる場合、15日以内の短期滞在にかぎり、ビザを免除する措置を取っていました。

北京にある日本大使館によりますと、中国政府は新型コロナウイルスの感染の広がりを受けて、観光や友人訪問、空港での乗り継ぎが目的の入国について、10日からビザを免除する措置を停止すると日本側に通知したということです。

ビジネスや親族訪問が目的の短期滞在については引き続きビザが免除されるものの、入国の際、中国の受け入れ先が発行した書類を提示する必要があるということです。

中国ではすでに北京や上海などの主な都市で、日本から入国した人を対象に自宅などで14日間の経過観察を求める措置が取られていて、観光などで訪れる人は少なくなっています。

ただ中国政府はビザを免除する措置の停止をいつまで継続するか明らかにしておらず、長引けば影響が広がるものとみられます。

中国では新型コロナウイルスに新たに感染した人の数は、8日まで2日連続で50人を下回るなど減少傾向にある一方、外国からの入国者の感染が確認されるケースが相次いでいて、中国当局は海外からの流入に警戒を強めています。