五輪 聖火の採火式も無観客へ ギリシャ

五輪 聖火の採火式も無観客へ ギリシャ
新型コロナウイルスの感染の広がりを受けて、今週ギリシャで行われる東京オリンピックの聖火の採火式は観客を入れずに行われることになりました。
聖火の採火式は古代オリンピックの発祥の地 ギリシャのオリンピアで行われる儀式で、古代の白い衣装に身を包んだ、みこにふんした女性が鏡を使い太陽光を集めて聖火を採るもので、東京大会の採火式は今月12日に行われます。

ギリシャオリンピック委員会は9日、ギリシャ国内の感染者が70人を超え、オリンピアのある県でも感染者が確認されていることから、すでに無観客としていたリハーサルに続いて、採火式本番も観客を入れずに行うことを決め、式典に参加する東京大会の組織委員会などの関係者も絞り込むことにしています。

さらに、ギリシャ国内での聖火リレーを経て19日にアテネで行われる、大会組織委員会に聖火を引き継ぐ式典についても観客を入れずに行うことになりました。

ギリシャオリンピック委員会は、今後も保健当局と連携して新型コロナウイルスの感染状況を確認しながら必要な対応を検討するとしています。

一方、大会組織委員会は、今月26日に福島県で行われる国内の聖火リレーのスタートについても式典の規模の縮小を検討していることを明らかにしました。