長期金利 約5か月ぶり-0.2%まで低下 感染拡大の影響

長期金利 約5か月ぶり-0.2%まで低下 感染拡大の影響
新型コロナウイルスの感染拡大で世界的に株安が進む中、比較的安全な資産とされる日本の国債が買われ、長期金利はおよそ5か月ぶりにマイナス0.2%にまで低下しました。
債券市場では新型コロナウイルスの感染拡大で世界的に株価の下落が続いていることなどから、比較的安全な資産とされる日本の国債を買う動きが広がりました。

国債は買い手が増えて価格が上がると、利回りが低下する関係にあります。この結果、長期金利の代表的な指標とされる満期までの期間が10年の国債の利回りは、マイナス0.2%にまで低下しました。

長期金利がマイナス0.2%台になったのは米中貿易摩擦の懸念が一段と高まった去年10月以来、およそ5か月ぶりとなります。

市場関係者は「世界的な株安に加えて、OPEC=石油輸出国機構とロシアなどとの原油減産の協議が決裂したことで国際的な原油価格も急落し、市場はダブルショックの様相だ。きょうは株安も続いていて、金利がどこまで下がるのか注意が必要だ」と話しています。