兵庫県姫路市は、市内の病院に勤務する50代の女性看護師が新型コロナウイルスに感染していることが新たに確認されたと発表しました。病院は今月15日まで外来診療を休止するということです。

姫路市などによりますと、感染が確認されたのは姫路市野里にある仁恵病院の看護師で、市内に住む50代の女性です。

看護師は入院患者のいる病棟の担当で、先月29日に発熱やせきなどの症状があり、勤務後に38度６分まで熱が上がりましたが、その後、熱が下がったため今月３日から５日まで勤務していました。

7日も熱があると感じたため市内の別の病院を受診して検体を調べたところ、感染が確認されたということです。いまも38度台の熱やせきの症状があり、市内の医療機関に入院しているということです。

仁恵病院は、ベッド数およそ160の精神科の専門病院で、9日から今月15日まで外来診療を休止し、院内の消毒を行うなど感染予防を徹底するとしています。

看護師が勤務していた病棟には50人余りの入院患者と35人のスタッフがいて、このうち別の看護師１人にせきの症状があるということで、市は健康状態を観察し、必要があれば検査を行うことにしています。

感染が確認された看護師は海外への渡航歴などはなく、ふだんは自家用車で通勤し、公共交通機関は利用していないということです。

また同居する50代の夫や80代の父親には症状はみられないということです。

兵庫県内での感染の確認はこれで11人になりました。