千葉県 保育士ら新たに4人の感染確認

千葉県 保育士ら新たに4人の感染確認
千葉県内に住む男女、合わせて4人が、新型コロナウイルスに感染していることが新たに確認されました。このうち市川市に住む3人は、6日、職員の感染が判明した福祉施設の利用者とその家族で、松戸市の1人は、都内で勤務する保育士だということです。
新たに感染が確認されたのは、千葉県市川市に住む80代の女性、それにいずれもその息子夫婦で、60代の男性と、60代の女性です。

また、千葉県松戸市に住み、都内で勤務する20代の保育士の女性も新たに感染が判明しました。

千葉県によりますと、このうち、市川市の80代の女性は、先月26日に軽いせきの症状が出たため、2日後に医療機関を受診しました。

その後、5日、別の医療機関を受診して入院し、肺炎を起こしていることが分かったため検体を採取して6日、ウイルス検査の結果、感染が確認されました。

呼吸の管理を始めるなど、症状はやや重いということです。

また、女性と同居している、息子で60代の男性と、その60代の妻もいずれも感染が判明したということです。

2人とも症状は軽いということです。

80代の女性は、6日感染が確認された50代の男性が勤務している市川市内の福祉施設に通っていたということで、この施設は今月21日まで休業しおよそ50人の濃厚接触者の健康観察が行われることになっています。

県は、スポーツクラブの利用者など、市川市内で感染者が相次いでいることから、新たに市との合同対策チームを作り、感染拡大の防止に取り組みたいとしています。

一方、松戸市の20代の保育士は、先月27日の夜に37度8分の熱が出ましたが、翌日は電車を利用して都内の保育所で勤務し、体調が悪化したため、医療機関を受診しました。

その後、熱が下がるなどしたため、今月3日から5日にかけては、勤務を続けていたということです。

その後も体調が回復しないため、きのう受診した医療機関で検体を採取し、7日、感染が確認されました。

発症前の2週間以内に海外渡航歴はなく、肺炎患者との明確な接触も確認されていないということで、県は、東京都に連絡して濃厚接触者の調査を依頼しました。

今回の4人を合わせて千葉県内の感染者は、21人となっています。

森田知事「不要不急の外出控えるよう依頼」

新型コロナウイルスの感染が市川市などで拡大していることを受けて千葉県の森田知事は、「介護などに携わる県内の事業者については、不要不急の外出を控えるよう依頼することにした。ウイルスの正体がよく分かっていないので、感染拡大の防止に向けてできることをやっていきたい」と話していました。