新型ウイルスで休校 “留守番中の子どもの安全守る” 対策は
新型コロナウイルスの感染の広がりを防ぐため多くの子どもが休みに入り、やむをえず1人で留守番というケースも出てきます。
“子どもの安全を守る”そのための防犯対策を専門家に聞きました。
“子どもの安全を守る”そのための防犯対策を専門家に聞きました。
話を聞いたのは、子どもの防犯対策の研究や指導を行っているNPO法人「日本こどもの安全教育総合研究所」の宮田美恵子理事長です。
宮田さんは5つのポイントをあげました。
宮田さんは5つのポイントをあげました。
(1)インターフォンのルール作り
“インターフォンが鳴った時は対応しないなど、年齢や家庭の事情に合わせてルールを作る”。
宮田さん
「小さい子どもの場合ドアのチェーンをつけていても、不審者から『荷物があるから開けて』などと言われると開けてしまうおそれがあります。知らない訪問者との接触を避けるルールが必要です」
「小さい子どもの場合ドアのチェーンをつけていても、不審者から『荷物があるから開けて』などと言われると開けてしまうおそれがあります。知らない訪問者との接触を避けるルールが必要です」
(2)電話には出ない
“留守番電話を設定し電話が鳴っても出ないように伝えておく”。
宮田さん
「電話を利用して親が帰ってくる時間を、聞き出す犯罪者もいます。留守電にして、電話に出ないことを基本にするといいと思います」
「ただ、子どもの様子を知ることも大事なので、親は昼休みなど決まった時間に、留守電にメッセージを入れて、そのあとに名前を伝えて話をするなど工夫をしてください」
「電話を利用して親が帰ってくる時間を、聞き出す犯罪者もいます。留守電にして、電話に出ないことを基本にするといいと思います」
「ただ、子どもの様子を知ることも大事なので、親は昼休みなど決まった時間に、留守電にメッセージを入れて、そのあとに名前を伝えて話をするなど工夫をしてください」
(3)インターネット利用に注意
“インターネットやSNSなどは、親が帰ってきてから使用するなどルール作りを。そしてフィルタリング機能が設定されているかも確認を”。
宮田さん
「今は道路上よりもインターネット上から犯罪に巻き込まれるケースが多い。勝手にネットにアクセスしない、使う時も個人情報を書き込まないなどルールも親子で確認してください」。
「今は道路上よりもインターネット上から犯罪に巻き込まれるケースが多い。勝手にネットにアクセスしない、使う時も個人情報を書き込まないなどルールも親子で確認してください」。
(4)火を使わない
“火事を防ぐため火を使わない工夫を”
宮田さん
「特に、子どもが小さい場合には、ガスやストーブを使わないようにしたほうがよいと思います。昼食も火を使わない家電で用意できるものにするなど工夫をしてください」
「特に、子どもが小さい場合には、ガスやストーブを使わないようにしたほうがよいと思います。昼食も火を使わない家電で用意できるものにするなど工夫をしてください」
(5)スケジュール作りを
“ふだんの学校生活のリズムを崩さないためにスケジュール作りを”。
宮田さん
「できるだけ学校生活に近いスケジュールを作ると、生活リズムを崩さずにすみます」
「午前中は勉強、午後は読書など、何をやるのかを書いて、目につくところに張っておくといいと思います。生活が乱れないようにすることが安全な生活の基本なんです」
「できるだけ学校生活に近いスケジュールを作ると、生活リズムを崩さずにすみます」
「午前中は勉強、午後は読書など、何をやるのかを書いて、目につくところに張っておくといいと思います。生活が乱れないようにすることが安全な生活の基本なんです」
身を守る大切さ 再確認できる機会に
宮田さんは「こうしたポイントを守るとともに、なぜ今、休みになっているのかをきちんと伝えて、大変な時期を一緒に乗り切ろうという気持ちを共有することが大切と思います。身を守る大切さについて、親子で再確認できる機会になるといいと思います」と話していました。