ギリシャ オリンピック聖火採火式 一部の行事中止も検討

ギリシャ オリンピック聖火採火式 一部の行事中止も検討
ギリシャ政府は、東京オリンピックの聖火の採火式が行われる地域で、新型コロナウイルスの感染者が相次いで確認されたことを受けて、今後2日間、多くの人が集まるイベントをすべて禁止しました。来週予定されている採火式の一部の行事を中止させることも検討するとしています。
ギリシャの保健省は5日、南部のイリア県などで新型コロナウイルスの感染者が新たに22人確認されたと発表しました。

いずれもエジプトとイスラエルに旅行していたグループで先月下旬に帰国したということです。

これで、ギリシャの感染者の数は合わせて31人となり、保健省は5日から2日間、イリア県を含め3つの地域で多くの人が集まるスポーツのイベントや集会の開催を禁止したほか、遺跡を閉鎖し、すべての学校を休校にする措置に踏み切りました。

そのうえで、状況に応じてこの措置を継続するか判断するとしています。

イリア県では、今月12日にオリンピアの神殿で東京オリンピックの聖火の採火式が行われる予定ですが、保健省はNHKの取材に対し、ダンスのパフォーマンスなど一部の行事を中止させ、観客なしで行うよう求めることも検討するとしています。

採火式をめぐってはギリシャオリンピック委員会は式典の参加者を大幅に減らすほか、関係者が集まる昼食や夕食の会合を中止するなど規模を縮小することを発表していました。