台風被害の観光地 新型ウイルスで再び人出減少 千葉

台風被害の観光地 新型ウイルスで再び人出減少 千葉
去年の台風で大きな被害を受けた千葉県南房総市の「道の駅」では、年末以降に回復しつつあった人出が新型コロナウイルスの感染拡大の影響で再び減少し、先行きへの不安が高まっています。
千葉県南房総市の「道の駅とみうら 枇杷倶楽部」では、去年の台風15号で施設の中心となる建物の屋根が飛ばされるなどの被害を受け、復旧作業をしながら営業を続けてきました。

屋根の修理はほぼ終わり、年末以降、観光客も増え始めてこれからイチゴ狩りや花摘みに多くの人が訪れることを期待していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大で今月予定していた催しが中止になるなど、再び影響が出ています。

道の駅によりますと、バスツアーのキャンセルも相次ぎ、先月の売り上げは去年の同じ時期と比べて30%ほど減っていて、今月については全く先が見通せない状況だということです。

千葉県南部の観光施設では、感染の拡大を防止するために休業に踏み切ったところが出ているほか、営業しているところも積極的には来場を呼びかけられないとして、頭を悩ませています。

道の駅を統括する鈴木賢二さん(58)は、「これほど人が少ないのは東日本大震災以来のことで、いつまで続くのか不安です。早く終息してほしい」と話していました。