給食用の牛乳を納品 臨時休校で経営に深刻な影響 山形

給食用の牛乳を納品 臨時休校で経営に深刻な影響 山形
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、すべての小中学校が臨時休校になった山形県庄内地方では、給食用の牛乳を納品していた業者の経営に深刻な影響が出ています。
このうち、牛乳の製造販売をしている山形県酒田市の「田村牛乳」は、庄内地方にあるおよそ70の小・中学校に給食用の牛乳を納品しています。

ところが、すべての小中学校が3日までに臨時休校になり、春休みまで予定していた納品はすべてキャンセルされたということです。

会社によりますと、学校給食の売り上げは1日当たり合わせて125万円で、売り上げ全体のおよそ半分を占めていたということです。

また、山形県で新型コロナウイルスへの感染が確認された人は見つかっていませんが、宴会や会食を自粛する動きが広がり、ホテルや飲食店からの注文も例年の半分ほどに落ち込んでいるということです。

売り上げの減少を受けて、会社では学童保育の施設で牛乳を提供してもらえないか、各市町村にかけあっているということで、田村耕永社長は「この3月をどう乗り切るかで頭がいっぱいです。学校給食は収益の柱なので、学校が再開されたあとは夏休みを減らして授業の日を増やすような対策をしてもらいたい」と話していました。