東京五輪 「開催可否判断は時期尚早」 WHO事務局長

東京五輪 「開催可否判断は時期尚早」 WHO事務局長
WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は、新型コロナウイルスの感染拡大によって影響が懸念されている東京オリンピックの開催について、「今決めるのは時期尚早で、状況を見守るべきだ」と述べ、IOC=国際オリンピック委員会とともに状況を注視していく考えを示しました。
新型コロナウイルスの感染が世界的に広がる中、7月下旬に始まる東京オリンピックの開催への影響が懸念されています。

これについて、WHOのテドロス事務局長は、スイスのジュネーブの本部で開いた記者会見で、「日本はできるかぎりのすべてのことをしており、事態を打開できることを期待している。IOCのバッハ会長とも電話会談し、状況を見守ることで一致した。今決めるのは時期尚早で、状況を見守るべきだ」と述べ、IOCとともに状況を注視していく考えを示しました。

このほか、新型コロナウイルスの特徴ついて、「SARS」や「MERS」、それにインフルエンザとも異なるとしたうえで、インフルエンザよりも伝染しにくいようだと述べました。

一方で、感染した場合はインフルエンザよりも症状は重く、世界的な致死率は3.4%で、1%に満たないインフルエンザよりもはるかに高いことを明らかにしました。