クルーズ船の米人乗客 期限すぎても隔離継続 地元の解除反対で

クルーズ船の米人乗客 期限すぎても隔離継続 地元の解除反対で
新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」のアメリカ人の乗客のうち、100人以上が、チャーター機で帰国後テキサス州にある軍の基地で隔離されましたが、地元の自治体が、非常事態宣言を出して隔離の解除に反対し、期限の14日間がすぎた今も隔離される異例の事態となっています。
新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」のアメリカ人の乗客は、政府が用意したチャーター機で帰国し、このうち100人以上は、先月17日からテキサス州の空軍基地で隔離されました。

隔離は、アメリカのCDC=疾病対策センターの定めで14日間となるはずでしたが、同じ基地に隔離されていた中国・武漢からの帰国者が、基地を出たあと感染が判明して騒ぎとなったことから、地元のサンアントニオ市は2日、公衆衛生上の非常事態宣言を出して隔離の解除に反対しました。

非常事態宣言では、「隔離されている人が基地から市に入ったり、通過したりすることを許可しない」としていて、100人以上が14日間の期限がすぎた今も隔離される異例の事態となっています。

乗客の家族や地元メディアによりますと、CDCが地元当局と調整を進めているものの、いつ隔離が解除されるのか見通しはたっていないということです。