“クラスター”か ともに参加の展示会で夫が感染 妻の思い

“クラスター”か ともに参加の展示会で夫が感染 妻の思い
北海道北見市で新型コロナウイルスの感染者10人が参加し、「クラスター」という集団の感染が発生したとみられる展示会に夫とともに参加し、2日に夫の感染が確認された女性がNHKのインタビューに応じ、「展示会の会場は人が多く、換気もほとんど行われていなかった。自分も感染している可能性があるので不安だらけです」と胸の内を明かしました。
NHKの電話インタビューに応じたのは、北見市の60代の女性です。

女性は自営業の夫とともに先月14日と15日の2日間、市内で開かれた住宅設備関連の展示会に参加していましたが、その後、展示会にいた女性の夫を含む10人が新型コロナウイルスに感染していたことが確認されました。

参加者はおよそ700人がいた展示会の状況について、女性は、年齢層は高齢者や若者も含め幅広かったとしたうえで「入り口は1か所しかなく、換気はほとんど行われていなかった。商談相手に近づいてテーブル越しに話すこともあった」と説明しました。

夫は先月22日に37度6分の熱が出て、3つの医療機関を受診したあと入院し、2日に感染が確認され「解熱剤を飲んでもまた発熱していた。深く息をするとコンコンとせきがでる程度だった」と述べました。

保健所に電話で相談すると、当初は「肺炎症状がないから新型コロナウイルスではない」と回答していたということで「夫の感染が判明したときはショックで、2人で黙り込んでしまった。自分も感染している可能性があるのでこの先どうなるのか、不安だらけです」と胸の内を明かしました。

女性の夫など感染者10人が参加していたこの展示会について、北海道は「クラスター」という集団の感染が発生したとみて、女性を濃厚接触者として今月14日まで経過観察にするとともに、ほかの参加者にも感染者がいないか詳しく調べています。