職場で子どもたちを預かる医療現場も 休校に対応 札幌

職場で子どもたちを預かる医療現場も 休校に対応 札幌
新型コロナウイルスの感染の拡大対策として学校が休校となる中、札幌市の病院などを運営する団体では、子どもの世話で看護師などの欠勤が増えると運営に影響が出るとして、職場で子どもたちを預かることを始めました。
札幌市を中心に病院や高齢者施設を運営する医療法人社団豊生会には、医師や看護師など、1200人余りの職員が勤務しています。

この団体では、休校によって子どものいる看護師などが出勤できなくなると病院や施設の運営に影響が出るとして、先月28日から職員の子どもたちを臨時で預かる保育場所を設けました。

2日は午前8時すぎから3歳から10歳までの子どもたちが保護者に連れられてきて、早速手洗いしたり体温を測ってもらったりしていました。

今のところ利用している子どもは10人ほどですが、休校が長期化すると増えるとみられ、この団体では別の場所を新たに用意することも検討しているということです。

小学2年生の娘を預けに来た放射線技師の男性は「1人職場で両親も遠方に住んでいるので助かります」と話していました。

医療法人社団の小林誠さんは「急ごしらえですが病院や施設が機能しなくなっては困るので設けました。子どもたちにはできるだけのびのびと過ごしてもらい、休校期間を乗り切りたい」と話していました。