中国 武漢 医療施設ベッドに空き 患者急増から脱しつつあるか

中国 武漢 医療施設ベッドに空き 患者急増から脱しつつあるか
中国では新型コロナウイルスの感染者が8万人に迫る一方で、その半数以上が治療を終えて退院したということです。中国のメディアは、感染が最も深刻な武漢で、医療施設のベッドに空きが出ていると伝えていて、患者が急増していた一時期の状況からは脱しつつあるとみられます。
中国では新型コロナウイルスの感染者が8万人近くになり、死亡した人は2870人にのぼっています。

一方、保健当局は感染者の半数以上の4万人余りが治療を終えて退院したとしていて、感染が最も深刻な武漢を含む湖北省では、退院した人の数が新たに確認された感染者の数を上回る状態が続いているということです。

こうした中、国営の中国中央テレビは1日、武漢で体育館などを改修した臨時の医療施設や主に重症者を受け入れてきた指定病院などで、ベッドに空きが出る状態になっていると伝えました。

また武漢の地元当局によりますと、先月、臨時に設けられた医療施設のうち1か所が、入院中の患者を指定病院に転院させたことで、1日で閉鎖されたということです。

武漢では今後も臨時の医療施設の入院患者については随時、指定病院に移し、治療の効率を上げるとしています。

武漢を含む湖北省では依然2万9000人近くが入院していますが、新たに確認される感染者が急増し、対応が追いつかなかった一時期の状況からは脱しつつあるとみられます。