ボッチャ 選手も観客もいない異例の大会 感染リスクを考慮

ボッチャ 選手も観客もいない異例の大会 感染リスクを考慮
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、東京パラリンピックの運営面の課題を確認するボッチャのテスト大会が選手も観客もいない形で行われました。
29日から2日間の日程で始まったパラリンピックの競技、ボッチャのテスト大会は、大会本番と同じ東京 江東区の有明体操競技場で行われました。

当初は10の国と地域が参加する国際大会として開催される予定でしたが、脳性まひなど重い障害がある選手に対する感染のリスクが高いとして、大会組織委員会は観客を入れずに行うことを決めました。

その後、選手については一部の日本選手の出場を検討していましたが、最終的にはすべての参加を取りやめ、選手も観客もいない極めて異例なかたちで行われました。

会場の入り口には選手が感染した場合の影響の大きさを考慮したことなどを伝える貼り紙が掲げられ、マスクをつけた関係者が手を消毒して会場に入る姿が見られました。

テスト大会では組織委員会の職員や競技団体のスタッフが選手役を務め、2日間で実際に29試合を行って競技の流れや床の状態、車いすでの移動ルートなどを確認したということです。

東京オリンピック・パラリンピックのテスト大会が新型コロナウイルスの影響を受けるのは初めてで、来月から本格化するほかのテスト大会や代表選考などへの影響が懸念されます。