新型ウイルス 国際的な原油価格も値下がり続く

新型ウイルス 国際的な原油価格も値下がり続く
新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感から国際的な原油価格が下落しています。
ロンドンの市場で取り引きされる北海産の原油の先物価格は、28日、1バレル=50ドル台前半まで値下がりし、2018年12月以来、1年2か月ぶりの安値をつけました。

また、ニューヨーク市場のWTIの先物価格は1バレル=43ドル台後半まで値下がりし、こちらも1年2か月ぶりの安値となっています。

背景には、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中国を中心に経済活動が停滞し、原油の需要が落ち込むという見通しがあり、北海産の原油の先物価格は、ことしの初めから2割以上、下落しています。

こうした中、価格を維持したいサウジアラビアを中心とするOPEC=石油輸出機構の加盟国は、非加盟のロシアなどと来週、会合を開き、追加の減産について協議することにしています。