オンラインでの診療手続きを簡略化 薬処方の来院を減らす効果

オンラインでの診療手続きを簡略化 薬処方の来院を減らす効果
新型コロナウイルスへの感染を防ぐために、厚生労働省は持病のある高齢者などが定期的に処方される薬を希望する場合、オンラインによって診療を受ける手続きを簡略化することを決め、全国の自治体に通知しました。
新型コロナウイルスの感染が広がる中、持病のある高齢者などが定期的に処方される薬をもらうために医療機関に行くことで感染のおそれがあり、感染すると重症化しやすいと指摘されています。

このため厚生労働省は、処方を受けるための診療をテレビ電話などのオンラインによって手続きを簡略化することを決め、28日、全国の自治体に通知しました。

オンラインで診療を受ける場合は、通常は医師と対面で相談し、診療計画を事前に作成することが求められています。今回の通知では、複数回受診しているかかりつけ医で同じ薬を処方してもらう場合は診療計画がなくてもオンラインの診療を認めるとしています。

また薬を受け取る際、通常は処方箋を薬局に持参し、対面で服薬指導を受ける必要がありますが、服薬指導についてもオンラインで可能とし、薬を自宅に郵送してよいとしています。

一方、新型コロナウイルスへの感染が疑われる場合は、オンラインでは重症度を判断できないとして対面での診療が必要だとしています。