「児童生徒は基本的に自宅で」関係省庁に協力求める 文科相

「児童生徒は基本的に自宅で」関係省庁に協力求める 文科相
全国の小中学校や高校などへの臨時休校の要請について萩生田文部科学大臣は、休校の期間などは柔軟に判断してほしいとしたうえで、実効性を担保するため児童や生徒が不要不急の外出をしないよう関係省庁に協力を求めていく考えを示しました。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、政府は28日、全国すべての小中学校や高校などに来月2日から春休みに入るまで臨時休校とするよう、各都道府県の教育委員会などを通じて要請しました。

萩生田文部科学大臣は28日午後、記者会見し「地方自治体の皆さんの判断を尊重していきたい。児童生徒の学習状況や家庭の状況を踏まえ、適切な期間を設定してもらい、学習に著しい遅れが生じないよう実施形態を工夫してもらいたい」と述べ、休校の期間などは柔軟に判断してほしいとして理解を求めました。

そのうえで「現在、各自治体からさまざまな声が寄せられており、自宅学習の進め方の具体例は文部科学省のホームページに掲載している。臨時休業の実効性を担保するため、児童生徒に対し基本的に自宅で過ごすよう指導するとともに、子どもたちが不要不急の外出をしないよう関係省庁に協力を求めていく」と述べました。

そして学童保育の受け入れなど、臨時休校に伴う対応策を今週末にも示すことができるよう政府内で検討を急ぐ考えを明らかにしました。

一方、萩生田大臣は「今は誰1人発症者がいない自治体でも、学校で子どもが発症する事態が起これば、一瞬にしてクラスター化するという危険を考えると、直ちに対応することが先だということで、各自治体への通達の時間のきょう1日を残して、きのうの総理の発表ということになった」と述べました。