大相撲春場所「通常開催はありえない」尾車親方

大相撲春場所「通常開催はありえない」尾車親方
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、日本相撲協会の事業部長を務める尾車親方は来月の大相撲春場所について「状況は厳しくなり通常開催というのはありえない」と話し、無観客での開催か、中止のどちらかで検討していく考えを明らかにしました。
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、大相撲春場所は来月8日に大阪市にある大阪府立体育会館で初日を迎えます。日本相撲協会では、今月25日に大阪市内で幹部による会議を開いて春場所の扱いについて検討し、無観客での開催、本場所の中止、それに観客を入れての開催の3つの案を選択肢とし、来月1日に臨時理事会を開いて最終的な判断をする方針を示していました。

尾車親方は28日、大阪 堺市で行われた二所ノ関一門の連合稽古の後に報道陣の取材に応じました。この中で政府からの要請を受けるなどして、各競技団体の大会の中止や延期の決定が相次いでいることに触れたうえで、春場所について「状況は厳しくなっている。通常開催というのはありえない。相撲協会だけというのはできない」と話し、無観客での開催か、中止のどちらかで検討していく考えを明らかにしました。

そのうえで尾車親方は「力士を含めた協会員とお客さんの安全を守るのがいちばんだ。理事会でしっかり検討したい」と話し、来月1日の臨時理事会で判断する方針を改めて示しました。