臨時休校要請 給食センター対応に追われる 千葉

臨時休校要請 給食センター対応に追われる 千葉
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためとして、安倍総理大臣が全国すべての小中学校や高校などについて来月2日から春休みに入るまで臨時休校とするよう要請する考えを示したことを受けて、千葉県内の学校給食を調理する施設では、急きょ、食材を仕入れる業者への連絡などに追われています。
このうち千葉県八街市の「学校給食センター」では、ふだん、およそ20の業者から野菜などの食材を仕入れ、センターでおよそ5000人分を調理したうえで市内13の小中学校に配送しています。

センターには、28日朝になって市の教育委員会から「来月2日から給食の配送を止めてほしい」と連絡があり、担当の職員が取引先の業者との調整に追われていました。

しかし、来月分の食材についてはすでに発注を終えていたこともあり、中には「すでに準備した分は引き取ってほしい」という要望を伝える業者もいたということです。

センターでは対応に頭を悩ませていますが、一部については処分し、家畜の餌などにすることも検討せざるをえないとしています。

一方で、およそ50人の調理スタッフの仕事にも影響が出るということで、来月2日以降の態勢について、委託先の業者とも協議を進めることにしています。

八街市の学校給食センターの酒和裕一所長は「食材を育ててくれた生産者の思いや、給食を待っていた子どもたちのことを考えるとなんとも言えない気持ちになりますが、子どもたちの健康を守るためということであれば、しかたがないのかなと思います」と話していました。