米CDC 検査対象 中国への渡航歴ない人にも 新型ウイルス

米CDC 検査対象 中国への渡航歴ない人にも 新型ウイルス
アメリカで新型コロナウイルスの感染経路がわからない患者が見つかったことを受けて、アメリカCDC=疾病対策センターは中国への渡航歴などがない人にも検査対象を拡大することを決め、警戒を強めています。
アメリカでは新型コロナウイルスの感染者が18人となり、このうちカリフォルニア州で26日、感染が確認された人は中国への渡航歴がなく、感染経路がわからない初めてのケースとなりました。

これについてCDC=疾病対策センターのレッドフィールド所長は27日、アメリカ議会の公聴会で「現時点では、新型コロナウイルスがアメリカに及ぼすリスクはまだ低い」と述べました。

その一方で、「いままでの方法が通用しなくなった。医療関係者が感染を疑えば検査を受けられるようにすべきだ」と述べ、これまで中国への渡航歴があるか、感染者と接触した人についてのみ行っていた検査を見直し、医師などが必要だと判断すれば検査を行えるようにする方針を明らかにしました。

そのうえでレッドフィールド所長は今後、アメリカでも感染が広がるおそれがあるとして検査態勢の整備を進めるべきだと訴え、新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感を示しました。