新型ウイルス 回復後に再び陽性 原因分析し感染者の体調注視

新型ウイルス 回復後に再び陽性 原因分析し感染者の体調注視
新型コロナウイルスに感染し回復した女性に再び症状が出たことを受けて、厚生労働省は原因を分析するとともに、症状が回復したほかの感染者の体調に変化がないか注視することにしています。
新型コロナウイルスに先月、感染した大阪市の40代の女性は、症状が回復して陰性になったためいったん退院しましたが、再び症状が出て陽性と確認されました。

厚生労働省は、一般的な感染症の場合、症状が回復したあとに短期間で再び症状が現れることは少ないとされているのを踏まえ、感染症の専門家に意見を求めるとともに、中国などでの同様のケースについて情報を収集し、原因を分析することにしています。

また、国内の感染者ですでに症状が回復したほかの人について、体調に変化がないか注視することにしています。

一方、ウイルス検査について、加藤厚生労働大臣は27日、幅広い医療機関で検査が受けられるよう来週中にも公的保険の適用対象とする方向で調整を進める考えを示しました。

厚生労働省は28日、民間の医療機関や検査会社など関係者を集めた説明会を開き、診療報酬の額について意見を聞くとともに、検査体制の拡充に協力を求めることにしていて、保険適用に向けた調整を急ぐことにしています。