小中学校が臨時休校 28日から2週間 千葉 市川

小中学校が臨時休校 28日から2週間 千葉 市川
千葉県市川市は、市内の小学校の教職員が新型コロナウイルスへの感染が確認された3人と同じスポーツクラブを利用していたとして、28日から2週間にわたり、合わせて61の市立の小中学校などをすべて臨時休校にすると発表しました。念のための措置だとしています。
千葉県内で新型コロナウイルスへの感染が確認された人のうち3人が今月の発症後、感染が判明するまでの間に市川市の同じスポーツクラブを使っていたことから、千葉県が施設の利用者などおよそ600人を対象に健康観察を行っています。

これに関連して市川市は27日、記者会見を開き、市立の小学校に勤務する教職員4人がこのスポーツクラブの会員だったことを明らかにし、いずれも出勤を取りやめて、自宅で待機していると説明しました。

これまでに4人を含む教職員や児童・生徒の感染が確認されたという情報はないということですが、市は万が一の感染拡大を防ぎたいとして28日から来月12日までの2週間にわたり、合わせて61の市立の小中学校や幼稚園などをすべて臨時休校にすることを決めたということです。

休校の期間中は、教諭が順番に家庭訪問を行って状況を確認するほか、インターネットを利用して子どもたちに授業を受けさせられないか、検討しているということです。

また小学校で来月17日や18日に、中学校で来月16日に予定されている卒業式については、出席者を卒業生と保護者に限るなど、規模を縮小して行いたいとしています。

一方、図書館など市の施設およそ300か所の80%ほどについても、市役所や保育所など利用者への影響が大きいと考えられる施設を除いて2週間にわたり閉鎖するとしています。

市川市の村越祐民市長は「子どもたちの健康を第一に考えて苦渋の決断をした。国や県と連携して感染が拡大しないように万全を期したい」と話していました。

卒業控えた女児の母親「学校 あと僅かなのに」

卒業を控えた小学6年生の長女がいる36歳の女性は「昨夜、学校から連絡がありました。小学校での生活はあと僅かなので、娘は悲しんでいましたし、泣いていた友達もいるようです。勉強が遅れないか心配ですが、家庭でなんとか対策しなければならないと思います」と話していました。

また市の施設の大部分が休みになることについて59歳の男性は「困りますがしかたありません。ウイルスがどこで感染するか分からないし、正直怖いので、人が集まるところはしばらく閉鎖するしかないのかもしれません」と話していました。