北海道の全市町村で小中学校など臨時休校 感染拡大防止へ

北海道の全市町村で小中学校など臨時休校 感染拡大防止へ
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、北海道のすべての小中学校などで臨時休校となり、多くの学校ではいつもの登校風景が見られませんでした。北海道の鈴木知事や教育委員会が休校を要請したことを受け、私立学校を含めた道内すべての小中学校と特別支援学校、1691校で1週間程度の休校を決めました。
8割にあたる1371校では27日から休校になり、このうち岩見沢市の小学校では27日朝はいつもの登校風景が見られず、時折教職員が出入りするだけで閑散としていました。

一方、およそ300校ある札幌市は保護者の準備期間を確保するため休校は28日からとしていて、27日朝はいつもどおり子どもたちが保護者と一緒に登校していました。

子どもを送りに来た保護者は「仕事をしているので大変ですが、感染が広がるよりはいいと思います」と話していました。

また別の保護者は「子どもが家にいると一日中仕事をする訳にもいかずあすから半日仕事を休もうと思います」と話していました。

札幌市はあすから市内の200の児童館も休館することにしています。

札幌市教育長「事業所は配慮を」

28日から8日間、市立の小中学校の休校を決めた札幌市教育委員会の長谷川雅英教育長は「300校、9万人の児童生徒を抱える札幌市として、大きな決断だった。全道的に感染拡大の防止対策を取る中、効果が上がらないことがないよう、今回の決定に至った」と説明しました。

1人親の家庭や共働きの家庭などでは保護者が仕事を休まざるをえなくなるなどの影響が指摘されていることについて、長谷川教育長は「札幌市として、事業者の皆さんには協力を要請していきたい。各事業所の方々の配慮をお願いしたい」と理解を求めました。