ブラジル政府は、出張先のイタリアから帰国したサンパウロに住む61歳の男性が新型コロナウイルスに感染したと発表しました。中南米で感染が確認されたのは初めてです。

ブラジル保健省は26日、最大都市サンパウロに住む61歳の男性が新型コロナウイルスに感染したことを確認したと発表しました。

この男性は、今月９日からイタリア北部のロンバルディア州に出張し、21日に帰国しました。

帰国後に発熱やのどの痛みを訴え、病院で検査を受けたところ感染がわかったということで、中南米で感染が確認されたのは初めてです。

男性の症状は軽く現在は自宅に隔離された状態で療養しています。

ブラジルでは、現在、全国各地でカーニバルが行われています。

期間中、国内外から観光客など3600万人の参加が見込まれていることからブラジル政府は、中国や日本、イタリアなどからの渡航者に関して、入国時の検査を厳しくするなど対策の強化を打ち出しています。