大学生向け就活イベント 感染拡大防止へ対応を強化

大学生向け就活イベント 感染拡大防止へ対応を強化
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、来年春に卒業する大学生向けの就職活動のイベントでは、入場者の体温をチェックするサーモグラフィーを設置するなど、感染拡大を防ぐための対応を強化しています。
さいたま市で行われたこのイベントは、就職情報会社の「ディスコ」が来年春に卒業する大学生向けに開き、およそ40の企業が参加しました。

26日は480人余りの学生が訪れましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、主催者は、マスクと消毒液を用意したほか、入り口にサーモグラフィーを設置し、学生の体温を一人一人確認する措置を取りました。

学生たちは、マスクをつけて各企業のブースを訪れ、企業の担当者から仕事の内容や働き方の説明を受けるなどしていました。

来年春卒業する大学生らの就職活動は来月1日から本格化しますが、就職情報大手のリクルートキャリアやマイナビが合同企業説明会を相次いで中止しました。

今回イベントを主催した会社は、学生への影響を極力少なくするためにも、感染拡大を防ぐための措置を取ったうえで、予定どおり開催することにしたとしています。

会社では27日にさいたま市と福岡市で予定しているイベントも計画どおり開催することにしていますが、来月1日から15日までの合同企業説明会などは中止するということです。

参加した学生は「参加を予定していた説明会が中止になり、企業から直接話を聞ける機会が減りました。開催されるイベントにはできるかぎり足を運んだりネットを活用したりして、情報を集めたいです」と話していました。