中国 一部の地方政府 日韓からの感染者の逆流入を警戒

中国 一部の地方政府 日韓からの感染者の逆流入を警戒
中国では、新型コロナウイルスの感染が深刻な湖北省以外では25日、3週間ぶりに死者が確認されず、感染の拡大が収まりつつあります。こうした中、中国の一部の地方政府は、感染者が増えている韓国や日本からの訪問者に対する管理を強化するなど、逆に流入することに警戒しています。
中国の保健当局、国家衛生健康委員会によりますと、新型コロナウイルスに感染して死亡した人は25日、新たに湖北省で52人確認され、中国での死者は2715人になりました。

湖北省以外では、今月4日以来3週間ぶりに死者が確認されませんでした。

また中国での感染者は新たに406人増え、合わせて7万8064人となりましたが、湖北省以外で新たに確認された感染者は5人にとどまっています。

湖北省以外での感染拡大が収まりつつある中、中国の一部の地方政府は、感染者が増えている韓国や日本からの訪問者に対する管理を強化しています。

このうち朝鮮半島に近く、韓国との直行便もある山東省威海の当局は、国籍にかかわらず日本と韓国から市内を訪れた人を14日間、ホテルに集中隔離する措置を取ると25日、発表しました。

また、朝鮮族が多い吉林省の延辺朝鮮族自治州の当局は、韓国からの団体旅行は一切受け付けないとしています。

さらに、日系企業も多い江蘇省の蘇州では、日本や韓国からの訪問者に対して、どのような経路で訪れたのかを報告させ、滞在先で14日間の経過観察を求める通知を出すなど、中国へ逆に流入することに警戒しています。