タイでアジア最大規模の軍事演習 新型ウイルス予防措置も

タイでアジア最大規模の軍事演習 新型ウイルス予防措置も
アメリカが主導するアジア最大規模の多国間の軍事演習が、タイで始まり、訓練前に参加者全員の体温を測るなど、新型コロナウイルスの感染を予防する措置がとられました。
アジア最大規模の軍事演習「コブラ・ゴールド」はアメリカとタイの主催で毎年、行われていて、ことしは日本や韓国、東南アジアの国々など20か国以上から1万人近くが参加しています。

訓練に先立ってタイ北部のタイ軍の基地で開始式が開かれ、マイケル・ヒース臨時代理大使が「演習へのアメリカ軍の参加は自由で、開かれたインド太平洋への、アメリカの断固とした決意を示すものだ。互いに協力することで課題に対処し人々の安全を守ることができる」と話し、アメリカの地域への関与を強調しました。

ことしは海上からの上陸訓練のほか、サイバー攻撃に対処する訓練も実施するということで、アメリカとしては中国が南シナ海で影響力の拡大をはかっていることを念頭に、各国軍との連携を強化していくねらいもあるとみられます。

また、ことしは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、韓国が参加人数を減らしたほか、訓練前に参加者全員の体温を測り、体調の悪い人がいないか確認するなど、感染を予防する措置がとられているということです。