来月 韓国で予定の卓球世界選手権延期 新型ウイルス感染拡大で

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、国際卓球連盟は来月韓国のプサン(釜山)で予定されていた団体戦の世界選手権を延期することを発表しました。
卓球の世界選手権は1年おきに個人戦と団体戦が交互に行われ、ことしは来月22日から29日まで、韓国のプサンで団体戦が開かれる予定で、オリンピックの前哨戦として注目されていました。

しかし韓国でも新型コロナウイルスの感染が拡大している状況を受けて、国際卓球連盟は25日、選手や観客などの健康と安全を最優先に考え、世界選手権の開催を延期すると発表しました。

延期される時期はことし6月21日から28日で調整していて、今後の感染の状況などを見て決めるということです。

世界選手権には伊藤美誠選手や張本智和選手など東京オリンピックの代表に内定している選手が出場する予定で、オリンピックまで1か月に迫った時期に世界選手権が開催されることになりました。

プサンのオ・ゴドン市長は25日、記者会見を行い、「日程を変更せず、観客を入れずに大会を行うことも検討したが、市民と選手の安全を最優先に考えた結果、今の状況で大会を強行することは不適切だと判断した」と説明しました。

韓国では24日もプロサッカー、Kリーグが今月29日の開幕を遅らせることを決めるなど、新型コロナウイルスの影響がスポーツの世界にも広がっています。