介護施設 家族の面会制限も 厚労省が感染防止対策

新型コロナウイルスに感染した場合に重症化しやすいとされる高齢者への感染を防ぐため、厚生労働省は介護施設での対応策をまとめました。この中では家族が施設を訪れても発熱などの症状があれば面会は断るべきだとしています。
東京都では、老人保健施設に勤める男性職員がかぜのような症状が出た翌日に出勤し、今月22日になって新型コロナウイルスに感染したことがわかり、入所者の接触状況などの調査が進められています。

これを受けて厚生労働省は、高齢者への感染を防ぐため、特別養護老人ホームやグループホームなどの介護施設で取るべき対応策をまとめ、24日自治体に通知しました。

この中では、介護施設の職員には出勤前に体温を測定することを求めるとともに、家族が施設を訪れてもやむを得ない場合を除いて面会は制限することが望ましく、発熱などがあれば面会は断るべきだとしています。

また、利用する高齢者については、発熱などの症状がある場合にはデイサービスなどの利用を断ることを求める一方で、訪問介護では職員の感染防止策を徹底したうえで必要性に応じてサービスを続けるよう要請しています。

厚生労働省は「感染者の増加のスピードを抑えるため、介護施設では対応策を徹底してほしい。訪問介護を行う際にも事業者は手洗いやマスクの着用などを徹底するとともに、保健所などとよく相談し可能な範囲でサービスを続けてほしい」と話しています。