中国 習主席の訪日にも影響懸念 感染拡大で全人代延期

中国 習主席の訪日にも影響懸念 感染拡大で全人代延期
中国で最も重要な政治日程の1つ、全人代=全国人民代表大会が、新型コロナウイルスへの対策を徹底させるため、来月5日の開幕が延期されることになりました。新たな日程は改めて決めるとしていますが、極めて異例の事態となる中、習近平国家主席の国賓としての日本訪問についても影響が懸念されています。
全人代は毎年1回、全国から3000人近い代表が出席して向こう1年の基本政策などを決める、最も重要な政治日程の1つで、ことしも来月5日からの開幕が決まっていました。

全人代の常務委員会は24日開いた会合で、新型コロナウイルスの対策を徹底させる必要があるとして延期させることを正式に決めました。延期後の新たな日程は改めて決めるとしています。全人代は1998年以降、毎年3月5日に開幕することが慣例となっていて、延期は極めて異例です。

習近平指導部は23日開いた重要会議でも、感染の状況について「依然、厳しく複雑だ」として、終息の見通しを示していません。このため4月上旬を軸に調整されている習主席の国賓としての日本訪問についても影響が懸念されています。

一方、24日の常務委員会では、新型コロナウイルスの感染源と指摘されている野生動物について、違法な取り引きやむやみに食用とすることの全面的な禁止も決めました。