欧州株 感染拡大で大幅値下がり 伊では5%超下落

新型コロナウイルスの感染が中国以外にも拡大していることを受けて、24日のヨーロッパの株式市場は全面安の展開となり、感染者が増えているイタリアの市場で下落幅が5%を超えるなど各市場の株価は軒並み急激な値下がりとなりました。
24日のヨーロッパの株式市場は、世界各地で新型コロナウイルスへの感染が確認された人の数が増えたことを受けて、経済への影響に対する懸念が一段と強まり、取り引き開始直後から全面安の展開となりました。

特に感染者の数がヨーロッパで最も多くなったイタリアではミラノ市場の株価指数が急落し、一時、先週末よりおよそ6%安い水準まで下落しました。

主な市場の株価指数の終値は、
▽ミラノ市場でおよそ5.4%、
▽ドイツのフランクフルト市場とパリ市場でおよそ4%、
▽ロンドン市場でおよそ3.3%、それぞれ下落し、いずれの市場も急激に値下がりしました。

市場関係者は「感染者が増えているイタリアを中心に経済活動が停滞することへの懸念が強まっている。事態が収束するメドは立っておらず、今後も投資家の間でリスクを避けようという動きが続きそうだ」と話しています。