韓国 感染症の警戒レベルを最高の“深刻”に引き上げ

韓国 感染症の警戒レベルを最高の“深刻”に引き上げ
韓国では、南部テグ(大邱)を中心に新型コロナウイルスの感染者が3日連続で100人以上増え、これまでに合わせて602人となりました。ムン・ジェイン(文在寅)大統領は、政府の感染症に関する警戒レベルを4段階のうち最も高い「深刻」に引き上げ、対策を強化する方針を示しました。
韓国の保健福祉省は、23日の1日で新型コロナウイルスの感染者を新たに169人確認したことを発表し、感染者は3日連続で100人以上増えました。

韓国の感染者数は合わせて602人となり、このうち5人が死亡しました。

保健福祉省は、感染者の半数以上が南部テグの教会の関係者だとしたうえで、礼拝の際に多くの人が密閉された空間で密着して座っていたため感染が拡大した可能性を指摘しています。

テグ市は教会の関係者9300人余りの健康状態などを確認することにしていますが、このうちおよそ1270人が感染が疑われる症状を訴えているほか、およそ670人とは連絡がとれていないことを明らかにしました。

こうした事態を受けて、ムン・ジェイン大統領は23日午後、政府の対策会議を開き感染症に関する警戒レベルを4段階のうち最も高い「深刻」に引き上げました。

そのうえで、チョン・セギュン(丁世均)首相をトップとする対策本部を立ち上げることや、テグの医療機関への支援を指示するなど対策を強化する方針を示しました。