新型コロナ 伊政府 感染広がる自治体で住民の出入り原則禁止に

新型コロナ 伊政府 感染広がる自治体で住民の出入り原則禁止に
イタリア政府は、北部の州で新型コロナウイルスの感染が相次ぎ2人が死亡したことを受けて、感染が広がっている自治体で当面、住民の出入りを原則として禁止し、対策を強化しています。
イタリア北部では、今月21日にロンバルディア州で38歳の男性が新型コロナウイルスに感染していることが確認されて以降、州内で相次いで感染が明らかになり、隣接するベネト州も合わせると2日間で合わせて71人の感染が確認されています。

このうち、70代の男性と女性の2人が亡くなりました。

イタリアのコンテ首相は22日、緊急の会議を開いたあと記者会見を行い、ロンバルディア州の中心都市ミラノからおよそ60キロ離れた10の自治体と、ベネト州の1つの自治体で当面、住民の出入りを原則として禁止すると発表しました。

対象となる自治体には合わせて5万人余りが暮らしていて、現地に警官隊を派遣し、住民が地域を離れないように検問を設けるとしています。

また、当局が住民に外出を控えるよう呼びかけていて、学校などの公共施設を閉鎖したほか商業活動も一部を除き停止するよう求めるなど、対策を強化しています。

一方、イタリアでは22日、集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」から下船した19人が軍用機で帰国しました。

19人は日本での検査で陰性だったということですが、経過観察のため2週間、軍の施設に隔離されるということです。