「感染拡大を防ぎきる可能性狭まる」各国は対応強化を WHO

「感染拡大を防ぎきる可能性狭まる」各国は対応強化を WHO
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WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は中国以外の国で感染源を特定できない事例が出ているとして懸念を示したうえで、「国際的な感染の拡大を防ぎきる可能性は狭まっている」と述べて、各国に早急な対応の強化を求めました。
WHOのテドロス事務局長は21日、スイスのジュネーブで開いた記者会見で、「中国以外での感染者数は比較的少ないといえる」という認識を改めて示す一方、中東のイランやレバノンで感染が確認されたことに言及し、「渡航歴や感染者との接触があったかどうか、はっきりした感染源がわからない事例を懸念している」と述べました。

そのうえで、「国際的な感染の拡大を防ぎきる可能性は狭まってきている。可能性が完全に断たれてしまう前に、私たちは早急に行動に移す必要がある」と述べて、各国にWHOの対策への資金協力を含め、早急な対応の強化を求めました。

またテドロス事務局長はWHOが主導する国際的な調査チームが22日に感染状況が最も深刻な中国の湖北省武漢に入り、調査することを明らかにしました。