新型ウイルス 仏が部品調達の多角化図る 中国からの供給に懸念

新型コロナウイルスの感染拡大でさまざまな分野で中国からの部品や原料の供給への懸念が高まっていることを受け、フランスのルメール経済相は調達先の多角化をはかる必要があるという考えを示しました。
フランスのルメール経済相は21日、国内のさまざまな業界団体のトップと新型コロナウイルスの感染拡大の影響を協議したあと、記者会見を開きました。

このなかでルメール経済相は医薬品の原料など中国への依存度が高い分野があると指摘したうえで、「産業によっては原料などの調達に問題が出るおそれもある。これを機会に関係する産業では、原料などの調達先を戦略的に考え直す必要があると思う」と述べ、これらの分野では調達先の多角化をはかる必要があるという考えを示しました。

また、中国からの観光客の減少でホテルやレストラン、小売店などの売り上げが減っているとしたうえで、フランス経済への影響に関しては、現時点でことしの経済成長率を0.1ポイント押し下げる可能性があるという見方を示しました。